【pksm：ロナルドの話】

ロナルドの生まれてから今～未来について。

【昔～今まで】
ロナルドは別次元の世界で生まれました、その世界は魔法であふれた世界でした。
（※魔導師企画様の世界観と多少リンクしています。）
しかし生まれてすぐロナルドはその世界では解明できない病にかかり、その病を治すために行き先の分からない別次元の世界へ父親と共に旅に出ました。
あらゆる世界を長い間まわり、当時赤ん坊だった彼もすっかり青年になりました。
そして彼の病は旅先で治す事が出来ましたが、無理がたたって父親はその土地で亡くなってしまいます。
ロナルドの右耳についている大きなのイヤリングは父親の形見で、それは顔も見たことのない母親とのたった一つの繋がりです。

彼は父が亡くなる間際まで父親から旅人としての術を教え込まれていました。
闘う事、逃げる事、考えること、他人と親しくすることも、恩義を受ければ必ず感謝を示すこと。
その反面その土地を離れる時に辛くならないように、他人と深く馴れ合わないと心に決めました。本当の名前ですらもよっぽどでない限り「ロン」としか名乗らないし、しつこく聞かれなければ自身の話もしようとしません。
ただ心を許した相手には自分の旅の目的や自身のことを話すようです。

ロナルドの両親は魔法使いで、彼もまた魔法を使えます。（ほのお技等々）
また母親は魔法のかかった炎を使って、小さな傷や大きな怪我を治す能力をもっていて、彼もまたその力を持っていました。父親からは魔法で身を護る術を教わりました。
ほのおの治癒能力に関してはそれとつり合う“対価”を必要とします、ですがその意味をきちんと伝える前に父親は亡くなってしまいます。
そのためその付加を彼は自分自身にかけてしまいます、現在その付加は彼の左手にじわじわとかかっているために彼の左手は指先から不自由になりつつあります。

ロナルドにとって治癒魔法を使うことは命に関わる事にもなります、ですが恩を受けた相手・好きになった相手が傷ついたり悲しんだりすることが嫌いな彼にとってそんなことはお構いなし。
分別をつけて旅をしていた父親と比べ、自分は他人に甘いと思いつつも怪我人にはつい手を貸してしまいます。
恩人の言う事は聞きますが、善悪はついているのでそれが悪い事だと思えばしっかり反抗します。


そしてある日、いつも通り旅を続け宿屋で休んでいると彼は突然見知らぬ世界へと召喚されます。



【今～未来まで】
見知らぬ世界へ突然呼び出され、見知らぬ土地で彼は若い主に仕えました。そして親しい関係を築きました。
そして彼は街の中、一人の女性に恋をしました。

彼が気付いた時には彼はこの世界を、彼の主を、そして彼女を愛しすぎていました。
ただの旅の思い出にするには時間が経ち過ぎていました。
それでも彼は旅人です、自身の目的を果たさなければなりません。

彼は主に今までの恩を返し、彼女には自身のイヤリングを手渡しました。
彼女と来世での縁を信じそして元の世界へ帰りました。


元の世界に帰った彼は暫くした後、今までの無理が重なり亡くなってしまいます。
（原因は召喚された世界での魔法の使用頻度や旅の疲労）